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日替わり野鳥 『シマアオジ』

今週は蝦夷梅雨のようで、どんよりとした天候が続いています。

先日は道北へ鳥見に行ったので今回はこの鳥をご紹介します。

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シマアオジです。

スズメ目ホオジロ科
環境省RDB絶滅危惧ⅠA類
北海道RDB希少種

涼しげな声で囀る黄色が鮮やかな野鳥である。

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渡りのルートは大陸を通るとされており、国内では北海道でしかまず見られない。

かつては湿地にいけば普通に見られたそうだが、90年代から急激に数を減らし、
現在は道北の限られた地域でしか繁殖していない。


踏めばじわっと水が染み出すような湿地帯であり、

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このように朝晩は霧がかかるような環境を好み、

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草丈が人の膝丈ほどの背丈の低い草原を好むようだ。

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このような環境が開発により減っている事。
越冬地の中国南部で食用として乱獲されている事がシマアオジの個体数が減っている原因とされている。


自分の地元、苫小牧でもかつては生息していた。

元ウトナイ湖サンクチュアリのレンジャーを務めていたA西さんやO畑さんによると、
当時は観察小屋から数羽のシマアオジが見られたと話されていた。

いま、同じ場所から景色を見ると、草木が生い茂りシマアオジが生息できるような環境ではない。


希少鳥類調査の中でシマアオジの調査にも関わった。

しかし、ウトナイ湖の個体は2011年を最後に確認されなくなり

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(2012年6月8日 苫小牧市内にて)

苫小牧の残り1羽も2012年を最後に姿を消した。



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湿地の草原で囀るシマアオジ。
カメラマンは主に撮影しやすいこういう子を狙っている。

しかし、近くで撮れるかはその年のソングスポットがどこかによる。
なので自分は囀らないつがいの雄を狙う様にしている。

ずっと囀る雄は相手のいない独身雄である。
一方、つがいになった雄は縄張り主張でたまに囀る以外はほぼ無言。
どこに出てくるか分かりにくく、予想外の位置に現れる。

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デッキから遠くにあるソングスポットを狙うカメラマンの真後ろに現れたシマアオジ。
みんな前しか見ていないので気付いたのは自分だけ。

ヒナが孵るとさらに神出鬼没になり

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木道脇の木や

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木道を歩いてエサを探すこともある。


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約3mの距離に飛んできたこともあった。
草陰に隠れてしまっているのが残念だが、あまりの近さに興奮した。


雌もエサ運びに夢中になるため、観察する機会が増える。

130630メス

デッキの目の前に飛んできた雌。
すぐに下に降りるのでチャンスは数秒。

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いつどこに現れるか分からないから、常に周囲に気を配る必要があるが楽しい。
ソングスポットだけを狙い、どこで何を撮ったと自慢話ばかりをしているおしゃべりカメラマンでは気付かなさそうである。


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2011年の調査の際に、生息数が50羽程度しか確認できなくなったと聞いた。
あれから数年が経ち、今は何羽がいるのだろうか?

中国での乱獲をやめさせたとして、飛来が途絶えた地に再び現れることはあるだろうか?
絶滅の恐れがある鳥だが、なんの対策も取られていないシマアオジ。

あの美しい音色が聞けなくなる日は遠くないのかもしれない。


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初夏のサロベツ

昨年は結婚などで忙しく、あまり遠出ができませんでした。
なので、ちょうど年休も入ったので行ってきました。

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サロベツ原野へ。

この季節は花が豊富です。

サロベツの代表的な花

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エゾカンゾウは咲きはじめ。
まだ蕾が多かったです。

150619カキツバタ

カキツバタはちょうど見頃でしょうか。


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ミツガシワはやや終わりかけ。
植物も季節を追うごとに様々な表情を見せてくれます。


サロベツ原野に来たのは植物より鳥が目的です。

道北ならではの鳥と言えば

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ツメナガセキレイなんかが有名ですね。

毎年この時期になると全国からカメラマンが集まります。

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利尻富士をバックにカメラマンが並んでいるのが分かるでしょうか?


彼らの狙いはこのヒト。

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シマアオジです。

かつては全道的に普通に見られたそうです。
しかし、生息環境の悪化や中国での乱獲などの影響で数を減らし、今ではごく一部の場所でしか見られなくなりました。

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雄3羽と雌1羽を確認しました。
囀り方などから推測すると、つがいになっているのは一組だけの模様。

7月になると雛が孵り、親鳥はひっきりなしに餌を運ぶため思いのほか近くで見られることもあるでしょう。

サロベツには14時間ほど滞在。
それから苫小牧に向け戻りながらの鳥見です。


砂川市。
市街地にある大きな池のある公園。
ここも隠れた穴場的な鳥見ポイントです。

他の鳥見人に会ったことがありません。

ここでのお目当ては

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カイツブリ
毎年、繁殖しており雛を連れた姿も見られます。

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ヒナを背に載せた姿も見てみたいですが、なかなかタイミングが合いません。


もう一つ狙いは

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バン。
動かなければ意外と近い距離で見られます。

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この日はまだヒナは見られませんでしたが、バンも毎年繁殖しています。


公園内には何かの綿毛が落ちており

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初夏の新雪のような景色が見られました。


道中で確認した鳥:(カルガモ)、(カイツブリ)、キジバト、(ウミウ)、アオサギ、タンチョウ、(バン)、ツツドリ、カッコウ、(ヨタカ)、ハリオアマツバメ、オオジシギ、(オオセグロカモメ)、(ウトウ)、トビ、オジロワシ、ハイタカ、ノスリ、(カワセミ)、アカゲラ、(モズ)、(ハシボソガラス)、(シジュウカラ)、ヒバリ、(イワツバメ)、(ヒヨドリ)、ウグイス、(ヤブサメ)、センダイムシクイ、マキノセンニュウ、エゾセンニュウ、(オオヨシキリ)、コヨシキリ、(ムクドリ)、クロツグミ、ノゴマ、ノビタキ、(オオルリ)、(ニュウナイスズメ)、(スズメ)、ツメナガセキレイ、ハクセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、(ベニマシコ)、ホオアカ、シマアオジ、アオジ、オオジュリン
( )内はサロベツ原野以外で確認した鳥
計49種




下を向いて歩こう

木々には葉が生い茂り、鳴き声に上を見上げても鳥の姿を隠してしまっています。

鳴き声を探そうとしても

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エゾハルゼミの声で掻き消されてしまいます。

鳥見が難しい季節になりました。

そういう時は視点を変えてみましょう。
下を向いて歩くのです。(気持ちは上向きにね)

足元には今まで気づかなかった世界が広がっているかもしれません。

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ヒオウギアヤメ
初夏を彩る花々が咲いていると思います。

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カンボク
このような植物をじっくり見るのも面白いと思います。


動かない植物はつまらない?
それでは、さらに下の方を見てみましょう。
立ったままではなくしゃがんでください。

小さな生き物たちの姿が見えませんか?

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ヒナバッタ


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ミカドフキバッタ?の幼虫


足元の小さな昆虫たちに視線を向けてみてはどうでしょう。

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トガリフタモンアシナガバチ


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ヤマキ(サトキ?)マダラヒカゲ

小さな命も自然界にとって重要な役割を果たしています。
彼らがいなければ野鳥たちも困ることでしょう。

虫も植物もすべてが自然という輪の中に組み込まれているのです。


どうしても鳥が見たい?
それならば、水場で待ち構えるのはいかがですか?

150606シジュウカラ (2)

シジュウカラとキビタキ


150606メジロ (2)

メジロとシジュウカラ


150606ヤブサメ

ヤブサメ

水場には水を飲んだり、水浴びをするために鳥たちが集まります。
そういう場所に隠れて待ってみるのも一つの手だと思います。

しかし、環境の改ざんはやめましょう。
中には絵になるようにと、庭園のごとく整えるマナーの悪い素人カメラマンもいます。
そういうのは自宅のお庭でやってください。


巣立ち雛が見られるかもしれない季節でもあります。

150615ニュウナイスズメ (3)

ニュウナイスズメの巣立ち雛


150615ニュウナイスズメ (1)

頭にアリが登っているよ?


150615ニュウナイスズメ (2)

お母さんがご飯を運んでくれました。


ヒナは可愛いです。
じっくり時間をかけて撮影したくなります。
ですが、繁殖の妨げになるので隠れて短時間で済ませましょう。
人が近くにいると親鳥が怖がって餌を運びにくくなります。

特に営巣中の撮影はご遠慮ください。
撮るとしても警戒されない十分な距離を置き、短い時間で済ませましょう。
そして、そのような営巣写真は個人的な記録写真にとどめ、公開しないでください。

同じような写真を撮りたいと、素人さんがずかずか巣に近づき繁殖をダメにしてしまいます。
ルールとマナーを守った撮影を心掛けてほしいです。



日替わり野鳥 『ノゴマ』

今回は北海道らしい夏鳥

110923ノゴマ
(JR北海道車内誌NO291掲載写真)

ノゴマです。

スズメ目ヒタキ科

全体的にオリーブ色をしているが、オスは赤い喉が目立つ。

110606ノゴマ

北海道では平地から山地まで広く分布し、草原などでよく見られる。
本州では渡りの時期に通過する個体が見られることがあるが少ないそうだ。

110701ノゴマ

普段は藪の中を好み、囀る時だけ梢に現れる。
地上を歩き、蜘蛛や昆虫類などを捕食する。

130623ノゴマ

大雪山系などの標高の高いハイマツ帯でも姿を見ることができる。

130623ノゴマ (2)

初夏の旭岳では雪渓をバックに囀る姿が見られる。


日替わり野鳥 『キビタキ』

初夏、野鳥たちは繁殖期を迎えきれいな囀りが聞こえてきます。

今回はそんな夏鳥の

120521キビタキ

キビタキです。

スズメ目ヒタキ科
冬季はフィリピンやボルネオなどで越冬し、繁殖期に日本各地へ飛来する。

140510キビタキ

明るい林を好み、木の上よりも中間あたりの高さにいる事が多い。
木漏れ日の中では目立ちにくい色合いをしている。

140524キビタキ

北海道は特に生息密度が高めで、周囲から複数の囀りが聞こえてくることも多い。
そのため、春は縄張り争いをする雄同士が羽を打ち鳴らし威嚇する姿をよく見かけられる。

黒と黄色のコントラストが鮮やかな雄に対して

110523キビタキ雌

雌は全体的にオリーブ色っぽい褐色で目立たない。


林内の水場でも見られることが多く

150606キビタキ (2)

水浴びする姿もしばしば見られる。

150606キビタキ (3)

その色合いはカメラマンにも人気が高い。


130612キビタキ

最後に見上げることの多いキビタキ。それを上から見下ろした写真


ベビーラッシュ

6月になり初夏へと移り変わる時期。
自然の中で鳥たちは繁殖期真っ最中です。

巣立ったヒナを見る機会も増えてきます。


本来は国内で繁殖することはないはずの方々も同じです。

怪我などにより渡れなくなったオオハクチョウたちが一部繁殖を行っています。

150603オオハクチョウ (1)

ヒナを連れたオオハクチョウ。

怪我で渡れなくなった者同士がつがいになったのか?
つがいの片方が怪我で渡れなくなり留まったのか?

ハクチョウは一度つがいになると相手が死なない限りは一生を共に過ごします。

過去にウトナイ湖でも渡り途中でメスが骨折し飛べなくなりました。
オスは飛べるにもかかわらず、メスと共に過ごすことを選択しウトナイ湖で繁殖しました。
絆が深い鳥なんですね。

150603オオハクチョウ (2)

他にも抱卵中のつがいを確認しました。
無事に育つことを願います。


一方こちらは・・・

150601コブハクチョウ (1)

ヨーロッパなどに生息するはずのコブハクチョウ。
飼育されていた個体が逃げ出すなどして野生化した移入種です。

150601コブハクチョウ

ヒナはかわいいです。
見ていて癒されますが、喜ばしいことではありません。

150601コブハクチョウ (3)

ウトナイ湖ではかつて100羽弱が生息していたそうです。
当時は数を減らすために駆除も検討されていたと聞いています。

今は10羽程度が残るのみ。
近親交配が進み、長くは生きられないだろうとのことです。

150601コブハクチョウ (2)


人によって持ち込まれたコブハクチョウ。
電線にぶつかって骨折するオオハクチョウ。

どちらも人的要因で国内で繁殖することになりました。
人の生活が彼らの生活を壊してしまっていることを忘れてはなりません。


150601ササバギンラン
ササバギンラン


150601ベニバナイチヤクソウ
ベニバナイチヤクソウ


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