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日替わり野鳥 『シマアオジ』

今週は蝦夷梅雨のようで、どんよりとした天候が続いています。

先日は道北へ鳥見に行ったので今回はこの鳥をご紹介します。

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シマアオジです。

スズメ目ホオジロ科
環境省RDB絶滅危惧ⅠA類
北海道RDB希少種

涼しげな声で囀る黄色が鮮やかな野鳥である。

110702 (1)

渡りのルートは大陸を通るとされており、国内では北海道でしかまず見られない。

かつては湿地にいけば普通に見られたそうだが、90年代から急激に数を減らし、
現在は道北の限られた地域でしか繁殖していない。


踏めばじわっと水が染み出すような湿地帯であり、

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このように朝晩は霧がかかるような環境を好み、

120703 (6)

草丈が人の膝丈ほどの背丈の低い草原を好むようだ。

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このような環境が開発により減っている事。
越冬地の中国南部で食用として乱獲されている事がシマアオジの個体数が減っている原因とされている。


自分の地元、苫小牧でもかつては生息していた。

元ウトナイ湖サンクチュアリのレンジャーを務めていたA西さんやO畑さんによると、
当時は観察小屋から数羽のシマアオジが見られたと話されていた。

いま、同じ場所から景色を見ると、草木が生い茂りシマアオジが生息できるような環境ではない。


希少鳥類調査の中でシマアオジの調査にも関わった。

しかし、ウトナイ湖の個体は2011年を最後に確認されなくなり

120608 (2)
(2012年6月8日 苫小牧市内にて)

苫小牧の残り1羽も2012年を最後に姿を消した。



110702 (3)

湿地の草原で囀るシマアオジ。
カメラマンは主に撮影しやすいこういう子を狙っている。

しかし、近くで撮れるかはその年のソングスポットがどこかによる。
なので自分は囀らないつがいの雄を狙う様にしている。

ずっと囀る雄は相手のいない独身雄である。
一方、つがいになった雄は縄張り主張でたまに囀る以外はほぼ無言。
どこに出てくるか分かりにくく、予想外の位置に現れる。

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デッキから遠くにあるソングスポットを狙うカメラマンの真後ろに現れたシマアオジ。
みんな前しか見ていないので気付いたのは自分だけ。

ヒナが孵るとさらに神出鬼没になり

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木道脇の木や

120703 (4)

木道を歩いてエサを探すこともある。


120703 (5)

約3mの距離に飛んできたこともあった。
草陰に隠れてしまっているのが残念だが、あまりの近さに興奮した。


雌もエサ運びに夢中になるため、観察する機会が増える。

130630メス

デッキの目の前に飛んできた雌。
すぐに下に降りるのでチャンスは数秒。

120702メス (2)

いつどこに現れるか分からないから、常に周囲に気を配る必要があるが楽しい。
ソングスポットだけを狙い、どこで何を撮ったと自慢話ばかりをしているおしゃべりカメラマンでは気付かなさそうである。


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2011年の調査の際に、生息数が50羽程度しか確認できなくなったと聞いた。
あれから数年が経ち、今は何羽がいるのだろうか?

中国での乱獲をやめさせたとして、飛来が途絶えた地に再び現れることはあるだろうか?
絶滅の恐れがある鳥だが、なんの対策も取られていないシマアオジ。

あの美しい音色が聞けなくなる日は遠くないのかもしれない。


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