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マガンのカウント調査

3月8日にウトナイ湖でのガンのねぐら立ちが6万を超えた。
明らかに例年より早く群れが集結している。

3月14日
翌日はガンのカウント調査があるので、前日の下調べ的な感じで撮影を兼ねて日の出前のウトナイ湖に行ってきた。
6万越えの翌週であり、そろそろピークか!?
と期待して湖畔に出ると・・・・ん?マガンはどこに?

がらんとした湖面。
対岸の方に群れがいるが少ない。

DSC_1052.jpg

ざっと目算で見て、多く見積もっても1万もいないだろう。
たまたま冷え込み湖面が4割ほど凍ったからか?
きっと日中のうちに氷が解ければ群れが戻ってくるだろう、そう信じて翌日のカウントへ。

3月15日
ウトナイ湖サンクチュアリで毎年行っているガンのカウント調査。
辺りが真っ暗なうちから集合し、ガンが飛び立つ日の出の前に羽数を数えて記録に付ける調査である。

自分も毎年ボランティアで参加している。
この日はメンバーは少なめで3人。
湖の氷はすっかり解けている。

はたしてマガンたちは!?

DSC_1198.jpg

前日より近いが・・・やっぱり少ない。
3人で数えたその数2,000±という結果。

まずい少なすぎる、次の土日はガンを見るイベントだというのに。
雪解けが例年より早まり、群れはすでに抜けてしまったのか?

DSC_1213.jpg

日の出を待ってこの日の調査は終了。
朝日の中をマガンの群れが舞う姿が美しいのにな。


3月16日
朝、一通のメールが入る。
「すごい数のマガンがいるよ」
連絡のあった地点に向かってみる。

DSC_1415.jpg

草地に降りて採餌するマガンたち。
奥の方まで群れており、ざっと見で1万近くはいるだろう。

今までこの地点にマガンが入った覚えはない。
港湾工業地区だし、牧草地でもない普通の草地である。
なぜここに?
どこから?

DSC_1469.jpg

重機が動き出し、飛び立つマガンたち。

雪解けが進み、餌場とねぐらが分散したのだろうか?


DSC_1552.jpg

後から駆け付けたレンジャーといろいろ相談。
ねぐらの候補として付近の沼が怪しいので調査を提案する。

カウント調査の時に二手に分かれて調べてもらえそうだ。

DSC_1593.jpg

大きな群れが一斉に飛ぶと空がマガンで埋まり、羽音で空気が震える。
大迫力の光景に、思わずカメラを構えることも忘れることがある。


毎年、マガンを見ていても飽きない理由の一つである。


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日替わり野鳥 『マガン おまけ』

さて、ガン類の紹介もこれが最後となります。
今回もまたマガンです。

でも、普通のマガンとは少し違います。

DSC_0982.jpg
(2011年3月 厚真町)

マガンの白化個体です。
最初はハクガンかと思ったのですが、お腹の黒班があることや嘴と足の色からマガンのアルビノであるようです。


この時、たまたま会えただけかと思いきや

DSC_1611.jpg
(2012年4月 苫小牧市)

翌年もマガンに紛れている1羽を発見しました。
左右逆から撮っているので断定はできませんが、お腹の黒班の入り方が違うようにも見えます。
もしかしたら別の個体かもしれません。

さらに翌年

DSC_1288_1.jpg
(2013年3月 苫小牧市)

このマガンの群れに白いマガンが1羽だけいます。
見つけられますか?

この同日、数キロ離れたところで

DSC_1444.jpg
(2013年3月 安平町)

白とまでは行きませんが、淡いベージュ色のマガン。
白化個体は意外といるのかもしれません。
それが、ほぼ毎年確認されています。


マガンの群れを見つけた時に探すのはレア物だけではありません。

130405 長沼町(C70)

このような標識を付けた個体も探しています。
見つけたら記号、日時、場所(可能なら地図や写真も)データを取り報告しています。


今年もまもなくマガンのシーズンがやってきます。
どんな子に出会えるか楽しみです。


さて、さっきの群れの中から白いマガンは見つかりましたか?
答えは・・・
DSC_1288_1 - コピー
こちら!


日替わり野鳥 『マガン』

特にネタがない時は日替わりで野鳥を紹介していこうかなと思います。
日替わりと言っても毎日ではなく、「気ままに」なるでしょうが・・・。


まず最初はマガン。

DSC_1036.jpg


カモ目カモ科
環境省RDB準絶滅危惧種
国の天然記念物

かつては食用として狩猟されていたこともあってか警戒心は高め。
あまり近づくことは出来ない種である。

シベリアなどの北極圏を繁殖地とし、日本へは越冬のため飛来する。

越冬地として宮城県の伊豆沼や石川県の片野鴨池などが有名である。


北海道には春と秋の渡りの時期に見られ
DSC_0347.jpg
(JR北海道車内誌 No.291掲載写真)
ここウトナイ湖も重要な渡りの中継地である。


春の渡りの時は雪解けとともに餌場を移動する。
マガンの餌場は周辺の田畑。

DSC_0770.jpg

落ち穂を主に食べている。

北上するマガンたちは時に数万単位の群れを作り、ウトナイ湖では昨年観測史上初の10万越えを記録した。

DSC_9424.jpg

群れが一斉に飛び上がると、空を埋め尽くしてしまうくらいだ。


雪解けに合わせて北上していき、最後の中継地である美唄市の宮島沼に集まる。
ウトナイ湖に比べ水面は狭いため、数万のマガンがイモ洗い状態になる。

そのため、朝のねぐら立ちは大迫力だ。

DSC_0842.jpg

早朝、日の出前から多くの人が集まりねぐら立ちを観察する。
ピーク時のねぐら立ちは特におすすめであるが、かなり冷えるので防寒対策はしっかり行う必要がある。


ちょっと朝が早いのは・・・寒いのは・・・
という人には夕方のねぐら入りがいいだろう。

日が暮れてくると、周辺の田んぼから次々に沼に飛来する姿が見られる。

DSC_0443.jpg

夕日をバックに落雁する様子は美しい。
ただし、観光客がかなり多い。


小規模の群れでいいから落ち着いて見たい・・・
そんな人には渡り後半の晴れた日。
日中の宮島沼にマガンたちが集まるときもある。
当たり外れはあるが、数百くらいの群れが羽を休める姿を見られる。

その時間帯ならほとんど人はいない。

DSC_1190.jpg

時にはこのように群れが飛び上がる姿も見られたりする。


※マガンを見られる時期について

年により変動はあるが、ウトナイ湖では3月中旬~4月上旬。 宮島沼では4月中旬~下旬。
その時期、日中に周辺の田んぼのある地域を回ると、採餌している姿を見ることもできる。

秋の渡りの時期は、宮島沼で9月下旬。 ウトナイ湖で10月上旬~11月下旬。
秋のマガンは宮島沼では春の渡りと同じように行動し数万単位で見られる。
しかし、ウトナイ湖では日中を湖で過ごし、朝と夕方に飛び立ち移動する。
数は1~2千羽程度にしかならない。


近年は道内でも越冬する群れがおり、伊達市や静内町で少数が越冬している。


今年もマガンの北帰行が始まりつつある。
毎年行っているカウントが楽しみだ。


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